おさらい会を終えて。所感!(後半真面目)

2019年12月28日、立脇紘子バレエ研究所の発表会が終わりました。

毎度のことながら反省や思うこと(後述)はあるものの、総じて楽しく終われました♪

ダンススタジオpepの山本洋子先生振付『Scenes』(コンテンポラリー)は、これまでとタイプの違う、ノリノリのピアノ曲に乗せてのショーダンスのような作品でした。単純に、すごく楽しかった!振りが体に入ってくると、音楽に乗って踊るだけでいい感じに動けているぞと実感できるといういい気分を、練習から本番まで味わえました!

上村悠ちゃん先生振付のオリジナルクラシック作品『Cheers to the Future』は、勢いがあって優雅でもあってとても素敵な作品。前回振り付けてもらった雪の情景ほどではないにしてもマラソンしているようなハードさでしたが、後半の一番しんどいときに一番、楽しいやん、やったるで!と感じながら踊れたので満足です!!ピルエット失敗したとかは、普段から怪しかったから予想の範囲内ということでもうしょうがない。(いやピルエットはできるようになりたいけど。)

そして今回はヴァリエーションをめちゃくちゃ難しいもの(ローレンシア)を選んでしまい、あーやっちまったかなーと思いましたが、この無謀な選択を認めてくれ、舞台で踊るものとして練習させてくれた先生にとても感謝しています。

この踊りの良さを出せるとこまではいけなかったのですが、本番前日まで新しい発見があり、次からレッスンのときこういうの試してみよう!と思いながら終わりました。これでなければ気づけなかったことがたくさんです。
特にずーっとわからなかった、バレエ独特の”strong but loose”(どこかのバレエダンサーがYouTubeで言ってた)ができるようになるにはこう意識するのがいいかも?と思いついたことがあるのです。それを意識して舞台で練習していたとき、大きなジャンプでゴムがしゅーっと伸びるような感覚が出るようになってきたんです(開脚は全然足りずですが(^^;)

本当に上手な人は必ずできている”strong but loose”、身につけたいものです。

 

という感じで練習の延長感覚であっという間に終わってしまったのですが、『Scenes』では張り切ろうとして変に力が入っていることにすぐ気付いて平常心に戻せたり、ヴァリエーションの出来はひどかったけど「すいませんすいません」ではなくて「こんな踊りなのに見てくれて拍手してくれてありがとうございました」という気持ちでお辞儀ができたり、いろいろといいほうに変われたみたいです。

あ、ポワントはゲイナーミンデンで舞台に立ちましたよ。

 

本番を終えて年が明け、冬休み期間も終わってレッスン再開となってみて、子供たちの様子が去年とはまた変わっていることに気がつきました。

ものすごくまとめていうならば、今回は思うように踊れなくてすっきりしなかった子がほとんどだと思うのですが(みんなとても難易度の高いヴァリエーションを割り当てられたので)、それを受けて、ちゃんと『バレエ』が上手になるべく進んでいこうと思っている子と、うまくいってはいないけどくじけず続けていくために本当の上達に真正面から向き合うことは避けておこうとしている子に分かれている、という感じでしょうか。

ちょっと無茶ではないかと思うほど難しい選曲(自分のことは棚に上げて言ってます(^^;)を先生がしたのは、おそらく去年の発表会の結果を受けてのことだと思うのです。というのは、去年やった『ラ・フィユ・マル・ガルデ』では主役も脇役も演技力がとても重要で、ちょうどノリの良いメンバーの多い時期であることが幸いして、雰囲気よく楽しくパフォーマンスすることが全体でできてとても良かったのですが、反面、『バレエ』の動きを目指すことの優先度は下がってしまったように見えるからです。

もちろん、バレエらしい技術も表現も身につけて踊れるようになりたいとみんな思っているだろうけど、そのために絶対不可欠なトレーニング=レッスンを、だいぶおろそかにしている子が少なくないように見受けられるのです。ノリの良さが功を奏した『ラ・フィユ』を境にその傾向が強まったように・・・。それを見た先生が、気持ちだけではうまくいかないことを実感させるためにあえて超絶難しいものを踊らせることにしたのではないかと。あくまで私の予想ですが。

ただ、発表会前4か月間は、レッスンの時間を普段の3分の1ほどに短縮して各自で行う方式がとられているので、トレーニングの重要性を本当にわかっている子(ほんの一部です)でも、普段のフルレッスンのときのように体を作っていくことは難しい条件。トレーニングが好きな子にも好きでない子にも、何かくすぶったまま終えた会だったのではないかという気がしています。

くすぶったままだったこと自体は悪いことではなく、それを今後の自分たちの何かにつなげていくわけですが、レッスン再開してみて、前述したように大きく2つのタイプに分かれているのを見て、私は、本当の上達を目指そうとする派の子たちを断然応援したくなっています。いや以前からそうでしたけどね。今回ますます強くそう思います。

舞台上でのパフォーマンスにはもちろんノリの良さは必要。うまく動けているかに気をとられないで表現したいものを表出している姿は見ていて楽しいものですが、なにせ、世界で活躍している振付の先生に指導していただいて、大きな会場、プロのスタッフ、豪華な衣裳で作っていく舞台なのです。『バレエごっこ』を楽しむので終わらず、『バレエ』に近づくことを投げ出さないでいる姿のほうが、似合っていて好きだなと思うのです。

人それぞれなので、バレエごっこで満足というのも一つの在り方。でも、個人的には、手ごわい本物の『バレエ』に向かっていこうと、気持ちだけでなく実質的な面でも実践している子たちこそが報われるようであってほしいなと思います。(報われるというのは、目指す実力を少しでも身につけて、それに見合った役も割り当ててもらえるという両方が叶うこと、です。)

 

みんなそれぞれ、気持ちや体のコントロールに悩んだりしながら来年の発表会に向かうことと思います。私も来年くらいまではまた混ぜてもらって舞台に立つべく、揺れて成長するみんなの様子を視界の端っこでときどきキャッチしながら、あれこれ研究と本気で上達を目指してのトレーニングを続けていきます。

 

最後に念押しですが、ここに書いていることはあくまで私個人だけの所感です!

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