肋骨とかみぞおちとか

バレエのレッスンを受けていると、「肋骨閉じて」「みぞおち入れて」という注意をよく聞きます。(もちろん全く言わない先生もおられます。)

20代前半の頃は「肋骨を閉じておこう」という意識が安定感につながる感覚があったのですが、30代前半でバレエを再開し、昔よりあれこれ意識してやるようになってから、かえってわからなくなってしまいました。

閉じておこうとすることが、上半身をぎゅっと固めることにつながってしまい、息もできないし他のところに筋力使えないしで散々。まあ意識しすぎがいけなかったわけですが、昔よりも身体の使い方を考えて動けるようになりたくてがんばりすぎたのが悪いほうに転がってしまったんですね。

だからと言って上半身について何もしないでいるとコントロールして動くということはできないし、どういう意識でいれば安定感も可動性もバレエらしい動きも叶えられるのか、あれこれ試しながらも、よく動ける人たちを見ていて不思議でなりませんでした。

 

が!先週はみぞおちあたりについての意識が少しわかって、必要な筋肉が働く感じが得られました!

意識したのは、

(1) 肋骨の下のほうが常に身体の中心にくるよう、脚など他の部分で調節する
(2) 首はみぞおちから生えているつもりで
(3) みぞおちから頭(頭蓋骨)の中心までが軸だとイメージする

ということ。

みぞおち(肋骨の下のほう)をぎゅーっとしてしまう癖はせっかく抜けたので戻らないよう、力で閉じようとすることは一切せず、みぞおちはバランスをとるための指標としてとらえました。

閉じることが目的なのではなく、整っていれば開かない、という考えで。

 

ちなみに先週は、

(1) について、全身を少しずつ使って整えることでみぞおちの位置が身体の中心から逃げてしまわないようにすると、自然と前重心になり(ポワントで立ちやすい)、前タンジュは自然と内くるぶしから出てラインが出やすく感じました。アラベスクやパンシェなど背中をそらせるときだけは、その中心を背中側に移すと、不安定さが激減しました♪
特に、軸足の膝の上あたりの内側とみぞおちがつながっているイメージを持つと安定します。(大腰筋が作動するからかな。)

(2) は、首が短くて肩が上がりやすく、力を抜こうと思っているときほど「肩と首の力抜いて」と言われることの多い私には希望の光!
いろんなジャンルのいろんな先生に言われてきて、耳と肩を離して首を長く見せようとか、横を向くときは肩の上に顎が乗るまでとか、肩基準で動く癖がついているのですが、私にとってはなぜか、かえって首周りの筋肉が緊張してしまう原因となるようで・・・。
肩の存在は忘れて、みぞおちから頭蓋骨の中心までが首と考えて頭を動かすと、肩周りの不自然さが少し減ったなと、感覚的にも目視でも感じました。あとは癖で硬くなった筋肉がゆるんでくれば、いい感じになる気がしています♪
(肩の存在を忘れてということは、昔ヨガの先生が言ってくれてたな~。)

(3) は特に、脚を高く上げてキープするときやエシャッペで威力を感じました。
今までは脚を高く上げるとき、軸足が軸だとか、骨盤はぎりぎりまで傾けないとか、お腹の力を抜かないとか、逆にリラックスするだとか、いろんな意識を試してみましたが、『みぞおちから頭蓋骨が軸』が、一番安定感あります。
上げた脚側の脇(肋骨の一番下のラインあたり)が浮いてこないよう、このときだけは少し力を入れると、頭上まで上げたアラセゴンで、5秒くらい楽にキープでき、コントロールしておろせました♪
エシャッペのときは力を入れず、『みぞおちから頭蓋骨』の軸が柔らかく長いまま浮かんでいるイメージで。

 

書いてみると、マニアックですね~。

それに、上手な人はこんなに考えなくてもバランスとれるし働くべき筋肉が働くんだとは思いますが^^;

不器用な私はさんざん遠回りしてしかたどり着けないんですけど、たどり着けそうな感覚が出ているこの感じがとても好きです。

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